ネクサスグループ
能登震災の災害派遣活動報告


2024.02.07

活動日時:令和6年1月17日(水)~21日(水)

活動場所:石川県珠洲市

この度、能登震災の災害派遣に広島県薬剤師会第2班として活動してきました。現地ではDMAT等が活動しておりその際の「災害処方箋」の調剤や「日赤救護所」に「モバイルファーマシー」を隣接し救護所の「災害処方箋」の調剤及服薬指導やOTC薬や衛生用品の供給や管理、避難所における環境衛生(空気・消毒に関してなど)を行いました。珠洲市は、保険調剤を行っている薬局は一軒もない地域であり、医療機関として市立病院と開業医の地域であり、開業医においては被災されており通常診療できない医療機関も「かかりつけ患者の電話での対応」のみで、市立病院も救急診療しかできない状態であり、また断水が続いており排水もできない状態である。 今回の支援では、保健師と同行し避難所開設や避難所における環境衛生を行いました。やはり換気が不十分であり、消毒剤に関しての検査及び指導を行いました。災害時での薬剤師への期待およびニーズは高いものです。私自身として「特定非営利法人 ピースウィンズ(空飛ぶ捜索医療団)」の診察に同行しました。その際、OTC薬を使用する場面もありました。薬剤師が同行することで医師・看護師が活動しやすくなると言われました。また、避難所へ出向き調剤した薬の服薬指導や環境衛生を確認しました。現在、我国では「薬局」は重要な「インフラ」であることを痛感しました。被災後、1か月経過をしましたが、日々「医療マニュアル」は変遷していますが、復興まで時間を要するのは間違えなく今後とも支援できるように考えています。